学生時代の事、量子力学の教授は、第二次世界大戦中に原爆開発の一員だったとおっしゃられていました。師曰く、「原子力は人類には制御できない」との事を良く言われていました。あれから数10年経った今、その意味が解ったような気がします!講義では小さな世界の話ばかり聞いていましたが、本当は大きな宇宙のほうが興味をもっていました!
今回は、大きな宇宙のほんの一部を感じて頂けたらと思います!
太陽は大きい!
太陽の直径はおよそ140万Kmで、地球の直径の約109倍になります。図で比較するとその大きさが良く分かります!
地球を直径1mmのベアリングに見立てて、太陽を直径10.9cmのリンゴとすると、約11.8m離れた所を1mmのベアリングが365日かけて回っていると言う事になります!
ちなみに地球を直径1mの玉とすると、太陽は野球のグラウンドほどの大きさになります!
地球の直径は赤道上で約12,756km。太陽からの平均距離は約1億4960万Kmです。光の速度で約8分掛かるので、今見ている太陽は8分前の状態という事なります。また、地球の公転速度は秒速約298Kmとなり、私たちは常にすごい速度で移動している事になります。実際には宇宙の膨張速度も加わる為、とてつもない速度で移動している事になります。
ちなみに、今人類が到達可能な速度は、第三宇宙速度と呼び約16.7Km/s(太陽重力圏外に脱出する為の速度でスイングバイなどで得ている)です!
それでは、こんな大きい太陽(恒星)ですが、この宇宙にはまだまだ大きい恒星がたくさんある事をご紹介致します!
皆さんが夜空を見上げて、星として見えている多くが、私たちの地球が属する天の川銀河内の恒星になります。その他は銀河を星として見ている事になります。銀河は、恒星が数千億個集まった一つの集団になります。現在この宇宙には2兆個もの銀河が点在していると推測されています!・・・(一昔前までは2000億個と言われていました)
太陽を1㎜として他の恒星を比較してみた!
アルデバランはおうし座で最も明るい一等星です。太陽の約44.2倍の大きさです!
リゲルはオリオン座の一等星の一つです。太陽の約78.9倍の大きさです。太陽と比べるとかなり大きいです!
デネブははくちょう座の一等星で夏の大三角形(小学生の時理科で習ったと思います)の一つです。太陽の約108倍の大きさです。ほぼ地球と太陽の比率と同じです!
ちなみに太陽を直径1mの玉とするとデネブは野球のグラウンドほどの大きさになります!・・・(地球の大きさは1㎝未満です)
太陽を0.1㎜として比較した!
ベテルギウスはオリオン座の一等星で冬の大三角形の一つです。太陽の約800倍の大きさです。太陽と比べると桁違いにデカイです!・・・(太陽が点にもなりません)
(地球は1ミクロンの世界です)
V1489星ははくちょう座の方向にある星で、今観測されている最も大きい恒星です。太陽の約1650倍の大きさです。太陽系に当てはめると、木星の外側まですっぽり入ってしまう大きさです!・・・こんなにデカイ恒星がこの宇宙には存在しているのです!
宇宙ではいかに地球が小さい存在かが実感出来ます。この小さな地球を、これからもっと大切にしていかないといけないのではないでしょうか!
今回はほんの一部の恒星を図で比較してみました。恒星の大きさを比較する多くのウェブサイトがありますので、一度動画でその大きさを実感してみてください!